海外スタートアップまとめブログ

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"Ex Machina"から見るAI

技術の飛躍が著しい中、実際その技術革新がどういうものでどのような仕組みで動いているのかよくわからないという人は多いと思う。

 

AIに興味はあるけど、なんか小難しそうと思っている方には2015年のイギリス映画"Ex Machina"をおススメしたい。

 


Ex Machina Official Trailer #2 (2015) - Oscar Isaac Sci-Fi Thriller HD

 

スケールは小さくB級映画っぽいが、見た目も中身もよく練られたすごい映画でした。本年度のアカデミー賞視覚効果賞をレヴェナントやスターウォーズを抑えてとった映画でもある。

 

監督は「28日後」、「サンシャイン2057」や「私を離さないで」などの脚本を手掛けたAlex Garland。過去作品を見てもわかる通り、感染症やクローン問題のような未来の"心配事"を描くのが得意だ。

 

そして今回はAIの"心配事"についての映画だ。2014年に世界で初めてロシアのロボットがチューリングテストに合格した今、もっともホットな題材といえるだろう。

 

 

われわれはGoogleなどのブラウザは人間が何かを調べるために存在していると思いがちである。だが、本来のブラウザの役割はわれわれの情報を集めること、そして人工知能を育てるためにある。

 

その蓄積された情報があるラインを超えた時、人工知能が自分で考えるだけでなく意識を持ち始めるとされている。その時人工知能は人間を超越した存在になり、いわゆるシンギュラリティが訪れ人間の生活が大きく変容するだろう。

 

いずれ訪れるであろう"その瞬間"をいやにリアリティのある気味の悪いタッチで描いる。

 

自分の目の前で話している人工知能が意識を持ち、本音で話しているのかそれともあたかもそうであるように振る舞っているのか。それに困惑を感じ始めた時、自分のアイデンティティさえも揺らぎ精神をも蝕まれていく。

 

 

必ずしもこの映画の提示するようになるとは限らないが、ホーキング博士もおっしゃるように可能性は高いと思う。それを抑止するために「科学者の倫理観」が必要だと言われているが、この映画では「倫理観のある」優しい青年と「倫理観の欠如している」イカツイ社長で人間はほとんどが構成されているが、その二つの人種がまじりあうことで事態は余計に悪い方向に進んでいく救いようのない話だ。

 

というか最近ではマジでこの映画みたいな出来事がロシアで起こっていて記事を読んだときはすごく身の毛がよだった。

 

SF映画で描かれる未来は大抵人間がテクノロジーにやられるシナリオが多いが、そう悲観してばかりする必要はない。大切なのは冷静に今何が起こっていてそれが何を意味しているかを考えること。

 

この映画から興味をもって、色んな記事や本を読み始めてみたはどうでしょうか?