海外スタートアップまとめブログ

海外のスタートアップについてのまとめブログです。主に、イスラエルや医療関連のスタートアップについてのリサーチを行い、みなさんにお届けします。

イスラエルにおけるサイバーセキュリティーテクノロジー

   先日、たまたまTwitterで下の画像(RedpointのVCのThomas Tunguz @ttunguz さんのものだそうです)を発見しまして

 

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正直、FinTechとかSaaSは分かるけど、Cybersecurityってそんなに伸びてるイメージってなかったなと思っちゃいました。(不勉強なだけですが)日本でセキュリティー系の企業ってパッと浮かばないし、スタートアップでもあまり見受けられない印象です。

 

これは技術的な話ではないですが、確かに海外では普通の学生でも結構パソコンのカメラにテープ貼ってる人が多くてびっくりしました。それに比べて、スノーデンの件がほぼさっらと流されたのもしかり、日本はセキュリティーに対する意識が低いのかもしれない。

 

と思っていたら、ちょうどテルアビブでCybertechがひらかれていました。小生学生でありお金もない上、イベント日に別のハッカソン(次回更新予定)があるので行けませんが、本日のThe Israel-Japan Friendship Society and Chamber of Commerce主催のプレパーティー的なミートアップに行って来ました。

 

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日本大使館の方やJETROなども来られておりどフォーマルな会で雰囲気に押されて全然写真取れなかったのですが、こんな感じでした。

 

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基本的にミートアップでスピーカーはNECの方のみだったのですが、そこで聞いたお話をまとめさせておきます。

 

NECのサイバーセキュリティーサービスはSafety, Security, Efficiency, and Equalityの四つに価値を置いている。

 

・具体的に何をしているかというと、SDNインフラストラクチャーによるシステムの回復、M2Mセンサー指紋認証などのIoTやバイオマスによるセキュリティー、システムやデータのサイバーディフェンス、MPCなどのクリプトによるプライバシーのセキュリティー。

 

NECアメリカ支社のミッションはオープンイノベーションを加速させ、実際に革新的なソリューションを展開する。現在アカデミアとも共同研究中。

 

イスラエルにもオフィスを構えて投資やM&A、日本へのチャンネル、PoCカスタマーを提供。

 

・そもそもイスラエルは(地理的、宗教的な意味も踏まえて)セキュリティーの必要性が潜在的にある。だから、イスラエルでこの産業が盛んなのは当然。これは個人的にめっちゃ納得。。笑

 

 

ちなみにウェブサイト探しても見つからなかったので言っていいのかわからないですが、Cybertechは今年日本でも開催されるそうですよ!

興味のある方は是非!

スポーツマーケティング向けのAIプラットホーム vBrand

ブランドスポンサーシップ向けのAIプラットフォームサービス、vBrand人工知能により、データを分析することで特にスポーツの試合やイベントにおいて正確で効果的なブランドの宣伝、露出を提供する。

 

vBrand

2013年設立。2ラウンドでNielsen Innovate, Wellborn Venturesより計$1.5M資金調達。最新は2015年にシードラウンドで$1M調達。ヘッドクオーターはテルアビブ。

http://www.vbrandsports.com/

 

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コカ・コーラターナーブリッジプログラムとのデザインパートナーシップを持つNielsen Innovateの企業であるvBrandは、スポーツスポンサー、ブランド、権利保有者、代理店、テレビ放送局に、スポンサーシップの投資と販売をすべてのテレビで追跡、測定、計画するために必要なツールを提供するAIプラットフォームを構築することで、60億ドルの世界的スポンサーシップ市場への大きなデータ分析の進化をもたらすデジタルプラットホーム。


vBrand社の「常時接続型」人工知能データプラットフォームは、テレビやデジタルメディアをほぼリアルタイムで追跡し、シーン内に描かれたオブジェクト、ブランド、ロゴ、顔、位置、および感情を、あらゆるビデオや画像で識別する。視聴者データやエンゲージメントメトリクスなどのさまざまなデータポイントを取得し、機械学習とコンピュータビジョンの手法を使用して、データ内のパターンを特定し、メディア評価、金額計算、クロスブランド比較分析、配置の有効性などを算定する。結果、スポーツイベント中のブランドの到達と影響指数を抽出し、スポンサーシップの実際の金銭的価値を計算するをいうサービスを提供している。

 

このシステムは、あらゆるスポーツイベント中およびその後のブランドスポンサーシップの実際のリーチ、インパクト、および瞬間的価値を明らかにする「常時接続」のシステムを通じて、クライアントがメディアプランを最適化し、すべてのリニアおよびデジタルプラットフォームでスポンサーシップROIを最大化するのに役立つ。

 

 

動画はこちらから

 


Vbrand Sports

 

なんとなくだが、Coca-Colaはイスラエルのスタートアップに投資またはパートナーシップを結んでいることが多い気がする。

 

近々こんな感じの画像認識やアイトラッキング技術でハッカソン初参加するかもしれません!

 

参照元

https://www.crunchbase.com/organization/vbrand#/entity

https://finder.startupnationcentral.org/c/vbrand1

$5で自分の特技を販売!? クラウドソーシングサービス Fiverr.com

クラウドソーシングサービス(日本でいうところのCloudWorksみたいなサービス)としてはかなりメジャーなFiverr.comも実はイスラエル発のスタートアップなんです。

 

Fiverr.com

2010年イスラエルにて設立。5ラウンドでAccel Partners, Bessemer Venture Partners, Cubit Investments, Lightbank, Qumra Capital, Square Peg Capitalより計$111M資金調達。最新は2015年11月にシリーズDで$60M調達。

Fiverr - Freelance Services Marketplace for The Lean Entrepreneur

 

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Fiverrは基本的にはクラウドソーシングサービスで、何か特定の分野をすることを好きもしくは得意とする人に数百万ものギグ(Fiverr内で使用される「お仕事」という単語。ギグエコノミーという言葉すら存在する。)から即座にアクセス、依頼することが可能。

 

Alexa.comによるとFiverr.comは世界でトップ130のウェブサイトの一つで、創造的でプロフェッショナルなサービスのための世界最大の市場であり、現在、196カ国の100以上のカテゴリーで300万ギグを上回っています。マーケットが世界中に存在するので、国内だけのクラウドソーシングより選択肢が豊富なのが強みでしょう。

 

日本でのキューレーションサイト騒動にて問題視されていた、責任は誰にあるのかという問題も存在しはするので、日本だけかもしれませんがこの業界がどう動いていくのか注目です。

 

この動画で何やってるかわかるわけではないですが、こないだ日本でローンチされたpaymoのCMの可愛らしさと正反対で面白かったので載せておきます。

 


It's Time To Get Sh*t Done | Fiverr

 

参照元

https://www.crunchbase.com/organization/fiverr#/entity

Snapが買収、ショッピング向けARスタートアップ Cimagine Media

SnapchatSnapがAR技術を強化するために2016年12月に$30-40Mで買収したイスラエルスタートアップがある。それがCimagine Mediaだ。

 

Cimagine Media

2012年イスラエルにて設立。3ラウンドでExplore. Dream. Discover, iVentures Asia Ltd., OurCrowd, PLUS Venturesより資金調達、合計額は不明。

CIMAGINE - Leading Augmented Reality Platform for retailers and brands

 

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Cimagineの技術によって個々のユーザーがスマホタブレット上のボタンを押すだけでが自分の家や店舗に製品がどのようにフィットしどのような見栄えになるのかを見ることができ、B2Bにおけるサービスでは顧客が望む場所にあたかもそこに製品があるようにデバイス上で実演することが可能。さらにCimagineは店舗販売を行う企業に無限にバーチャルでショールームを作成することを可能にする。CimagineのAR視覚化プラットフォームは、物理的なマーカーを必要とせず、ユーザーが実際の製品の見た目や感じを実感できるよう他の仮想製品サービスの比類にはない3D画像レンダリングを提供。Cimagineのサービスは現在市場に出回っているまた今後出てくるであろうほとんどのスマートデバイスにおいて対応しており、動作を開始するためには1行のコードの統合のみを必要とする高速ロールアウトもCimagineがサポートしているそうです。

 

 

以下の動画を見ていただくとイメージが湧きやすいと思います。

 


Cimagine: Augmented Commerce

 

CimagineはすでにShop Direct, John Lewis, Coca-Colaとパートナーシップを結んでおり、企業の小売店にAR技術を取り入れていく原動力となって行きそうです。Snap自身も今後大型小売業者やデパートなどと提携を結び、Snapのサービスにおけるエンゲージメントや費やす時間を伸ばそうという狙いがあると見られる。そうすることでSnapとの契約企業も新たな広告の機会が得られるので、Cimagineの技術は魅力的に映ったのでしょう。

 

Cimagineには現在20名ほど在籍しており、今回の買収によってSnapは中東での開発拠点を獲得。Cimagineはコンピュータビジョン、リアルタイムイメージプロセッシング、モバイル開発、インターナショナルマーケティングを専門にしており、どれもSnapと競合する分野でもある。Cimagineはコマース市場にフォーカスしているため、来年にSnapchat上でショッピングできる機能を追加し新たな領域での収益を見込んでいる。Snapの機能を次々に模倣し追随してきているFacebookInstagramとどう差別化するのか今後が楽しみです。

 

(参照記事:

https://www.crunchbase.com/organization/cimagine-media#/entity

http://venturebeat.com/2016/12/24/snap-reportedly-acquired-augmented-reality-startup-cimagine-media-for-up-to-40-million/

 

世界一セキュリティの厳しい空港・ベングリオン国際空港

昨夜、モスクワ経由でイスラエルに着陸に成功した瞬間に乗客から拍手が巻き起こったものの(どんな飛行機会社やねん)無事到着しました。

 

テルアビブのベングリオン国際空港は世界一セキュリティが厳しいことで有名らしく、ビザなしで二ヶ月働かしてもらう身としてはイスラエルに入国させてもらえるかが一番の不安材料でした。

 

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行く前に色々とブログなど読んで頭の中でシュミレーションもしかなり仕上げたので自信満々で入国審査場まで意気揚々と歩いていると突然、

 

「ちょっと君こっち来てくれるかな?」

 

太ったおっさんが手招きしていました。

 

心の中で「なんで俺だけやねん」と思いましたが、確かに見渡す限りアジア人は誰一人いません。(こっちで1日過ごしましたがどこにでもいる中国人を3人程度しか見てません。)人種で止める人決めてんのかよと思いましたが、まあそんなもんなんでしょう。にしても入国審査すらさせてくれないのかよということにイライラしました。

 

おっさん(以下、お)「パスポート見して」

俺「はい」

お「イスラエル初めて?」

俺「はい」

お「どれくらいいるの?」

俺「二ヶ月ですね」

お「なんで二ヶ月もおるの、何しに来たの?」

俺「インターンです。それでイスラエルの文化とスタートアップがどんなもんか勉強するために来ました。」

お「どこに住むの?」

俺「(GoogleMapでピンを打ってるところを見せて)ここです。」

お「大学では何勉強してるの?」

俺「コンピュータサイエンスです」

お「なるほどね、ほな頑張ってね!」

 

もーこれめっちゃ緊張しました。太ったおっさんつってもイカつい制服着てるし、何しろ抜き打ちってのが想定外。とりあえず第一ポイントを通過して入国審査場へ向かいます。

 

ここでまた拍子抜けしてのですが、入国審査場は質問二つぐらいで抜けられました。

 

入国審査場あんねんから圧倒的にこのおっさんシステム要らなくねとは思いましたが、ちゃんと調べて悪いことせずにちゃんと受け答えすれば普通に入れます。

 

ちなみにベングリオン空港自体は立派な柱が特徴的で清潔感あふれる素敵な空港でした。

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以上でイスラエルまでの紀行記は終わります。

 

次回からはイスラエルのスタートアップについて書いていきます!

イスラエルへの渡航準備で気を付けたい3つのこと

今回は自分がイスラエルへ行く準備の際にぶち当たった問題について紹介します。これさえ気を付けていればそれほど問題なく渡航することが出来るかと思います。当の本人はまだ成田にてこの記事を書いていますが。笑

 

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問題点としては三つあります。

イスラエルのビザ

② ロシアのトランジットビザ

③ 帰りの航空券

 

 

① イスラエルのビザ

普通に観光するにはイスラエルはビザはいらないそうです。ですが、二か月間インターンするにあたってビザが必要かどうかが問題です。

 

答えはノーでした。日本国籍を保有しており以下の条件を満たせば無査証滞在が可能だそうです。

1)90日以内の滞在
2)一般、収入を伴わない商用、公用目的
3)パスポートの有効期限が入国時6カ月以上

詳しくはこちらへ➡

イスラエルビザ・大使館申請 |種類と取得方法 | 日本橋夢屋

今回これを満たしているので取得不要でした。

ただし、入国の際に働きにきたと言ってはいけないそうです。イスラエルの文化とか会社を勉強しに来たんだよーと言ってくださいとのことです。

 

もちろん、三か月以上の滞在や収入の伴う商用で行く方はビザが必要です。イスラエルの大使館は東京の千代田区にしかないので地方の方には少々面倒かもしれません。

 

 

② ロシアのトランジットビザ

イスラエルへはもちろんいくつかの航空会社が発着しています。

主には、Aeroflot(ロシア), Turkish Airline(トルコ), Swiss Airline(スイス), Delta(デルタ), Aitalia(イタリア)などなど。ですがほとんどが移動時間が30時間を超えるものであったり、かなり高額だったりと、金額と時間のバランスがいいものがAeroflot, Turkish Airline, Swiss Airlineの三社でした。(六万前後で20時間くらい)

 

ですが、トルコ・イスタンブールは今色々と危ないのでTurkish Airlineはなし。Swiss Airlineは朝の三時に到着するのでさすがにイスラエルの空港で寝泊まりするのはいやだったので、消去法的にモスクワ経由のAeroflotにすることにしました。

 

その時には全く知らなかったのですがロシアにはトランジットビザなるものが存在するらしく乗り換えするだけでビザを取らないといけないそうです。早速ロシア領事館(大阪)に電話したのですが、まずロシア語でぶわーっときてそのあと日本人に代わってもらい言われたのが、

 

ノーだそうです。

 

基本的に乗り換える便が同じ航空会社で同じターミナル内であればトランジットビザは不要だそうです。

例えば、トランジット時間が長く暇だからモスクワ観光しょうかという場合は必要みたいな感じだそう。けど、ターミナルが変わるとかだったら一応領事館に問い合わせる方がいいでしょう。

参考はこちら➡

ロシアのトランジットビザ取得についての情報|トランジットビザの申請には、航空会社等から発行される予約証明が必要です

 

ちなみにビザを取る前に航空券を買ってチケットを持って取得しに行きましょう。でないと無駄足になります。

 

 

③ 帰りの航空券

ほとんどの国が不法移民を防ぐためにビザなしで片道航空券のみでは入国させてくれません。というか行きの飛行機にすら乗せてもらえないこともあります。

イスラエルも例には漏れないようで、僕は今回帰る日程をちゃんと決めていなかったので取らんで行こうと思いましたがあまりよろしくないようです。(後日取りました。)

 

 

以上が僕個人的に思うイスラエルへの渡航準備で気を付けたい3つのことです。

大抵こういうのは取り越し苦労に終わることが多いですが、次行かれる方は参考にしてみてください。

 

次回は世界一セキュリティーの厳しいらしいベングリオン国際空港の入国審査になるかと思います!

 

正直、入国が一番緊張してる。。

 

イスラエル・テルアビブでのインターン行ってまいります。

明けましておめでとうございます。

 

昨年はお読みいただきありがとうございます。一年前の今頃スタートアップ、VCやらの単語すら知らなかった自分にアドバイス等していただいた方には本当に感謝しております。

 

2016年は僕自身がSlushをしたり、VCのインターンをしていわゆるスタートアップをサポートする側で身を置いていたこともあり、本ブログでの記事も更新頻度は少ないながらもそちら側からの視点で海外のスタートアップをまとめさせていただきました。

 

ですが、2017年はもっとスタートアップする側を知りたいということで冬休みが始まってからずっとインターン探しており、イスラエルに行きたいと言っててたら本当に叶ってしまいました。そして1/15よりイスラエルはテルアビブのスタートアップにてインターンすることになりました。

 

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なので、本年の目標はイスラエルスタートアップのインサイダーになり、自身のエンジニアとしてのスキルを上げます。2017年が終わる頃にはイスラエルの大学生といえばあいつだよなという存在になります。(2016年は色んなことをかじり倒しすぎたので、今年はこれに集中しようと思います。)

 

つまり、本ブログでもイスラエルスタートアップ中心でいかせていただきます。会う人会う人それ大丈夫なん?とか行きたいけどハードルが高いと言われるので現地の生の情報がお届けできたらと思います。

 

本年もよろしくお願いします!

 

次号はイスラエルに行くまで手続きなどを書きたいと思います。