$5で自分の特技を販売!? クラウドソーシングサービス Fiverr.com
クラウドソーシングサービス(日本でいうところのCloudWorksみたいなサービス)としてはかなりメジャーなFiverr.comも実はイスラエル発のスタートアップなんです。
Fiverr.com
2010年イスラエルにて設立。5ラウンドでAccel Partners, Bessemer Venture Partners, Cubit Investments, Lightbank, Qumra Capital, Square Peg Capitalより計$111M資金調達。最新は2015年11月にシリーズDで$60M調達。
Fiverr - Freelance Services Marketplace for The Lean Entrepreneur
Fiverrは基本的にはクラウドソーシングサービスで、何か特定の分野をすることを好きもしくは得意とする人に数百万ものギグ(Fiverr内で使用される「お仕事」という単語。ギグエコノミーという言葉すら存在する。)から即座にアクセス、依頼することが可能。
Alexa.comによるとFiverr.comは世界でトップ130のウェブサイトの一つで、創造的でプロフェッショナルなサービスのための世界最大の市場であり、現在、196カ国の100以上のカテゴリーで300万ギグを上回っています。マーケットが世界中に存在するので、国内だけのクラウドソーシングより選択肢が豊富なのが強みでしょう。
日本でのキューレーションサイト騒動にて問題視されていた、責任は誰にあるのかという問題も存在しはするので、日本だけかもしれませんがこの業界がどう動いていくのか注目です。
この動画で何やってるかわかるわけではないですが、こないだ日本でローンチされたpaymoのCMの可愛らしさと正反対で面白かったので載せておきます。
It's Time To Get Sh*t Done | Fiverr
(参照元:
Snapが買収、ショッピング向けARスタートアップ Cimagine Media
SnapchatのSnapがAR技術を強化するために2016年12月に$30-40Mで買収したイスラエルスタートアップがある。それがCimagine Mediaだ。
Cimagine Media
2012年イスラエルにて設立。3ラウンドでExplore. Dream. Discover, iVentures Asia Ltd., OurCrowd, PLUS Venturesより資金調達、合計額は不明。
Cimagineの技術によって個々のユーザーがスマホやタブレット上のボタンを押すだけでが自分の家や店舗に製品がどのようにフィットしどのような見栄えになるのかを見ることができ、B2Bにおけるサービスでは顧客が望む場所にあたかもそこに製品があるようにデバイス上で実演することが可能。さらにCimagineは店舗販売を行う企業に無限にバーチャルでショールームを作成することを可能にする。CimagineのAR視覚化プラットフォームは、物理的なマーカーを必要とせず、ユーザーが実際の製品の見た目や感じを実感できるよう他の仮想製品サービスの比類にはない3D画像レンダリングを提供。Cimagineのサービスは現在市場に出回っているまた今後出てくるであろうほとんどのスマートデバイスにおいて対応しており、動作を開始するためには1行のコードの統合のみを必要とする高速ロールアウトもCimagineがサポートしているそうです。
以下の動画を見ていただくとイメージが湧きやすいと思います。
CimagineはすでにShop Direct, John Lewis, Coca-Colaとパートナーシップを結んでおり、企業の小売店にAR技術を取り入れていく原動力となって行きそうです。Snap自身も今後大型小売業者やデパートなどと提携を結び、Snapのサービスにおけるエンゲージメントや費やす時間を伸ばそうという狙いがあると見られる。そうすることでSnapとの契約企業も新たな広告の機会が得られるので、Cimagineの技術は魅力的に映ったのでしょう。
Cimagineには現在20名ほど在籍しており、今回の買収によってSnapは中東での開発拠点を獲得。Cimagineはコンピュータビジョン、リアルタイムイメージプロセッシング、モバイル開発、インターナショナルマーケティングを専門にしており、どれもSnapと競合する分野でもある。Cimagineはコマース市場にフォーカスしているため、来年にSnapchat上でショッピングできる機能を追加し新たな領域での収益を見込んでいる。Snapの機能を次々に模倣し追随してきているFacebookのInstagramとどう差別化するのか今後が楽しみです。
(参照記事:
https://www.crunchbase.com/organization/cimagine-media#/entity,
)
世界一セキュリティの厳しい空港・ベングリオン国際空港
昨夜、モスクワ経由でイスラエルに着陸に成功した瞬間に乗客から拍手が巻き起こったものの(どんな飛行機会社やねん)無事到着しました。
テルアビブのベングリオン国際空港は世界一セキュリティが厳しいことで有名らしく、ビザなしで二ヶ月働かしてもらう身としてはイスラエルに入国させてもらえるかが一番の不安材料でした。
行く前に色々とブログなど読んで頭の中でシュミレーションもしかなり仕上げたので自信満々で入国審査場まで意気揚々と歩いていると突然、
「ちょっと君こっち来てくれるかな?」
太ったおっさんが手招きしていました。
心の中で「なんで俺だけやねん」と思いましたが、確かに見渡す限りアジア人は誰一人いません。(こっちで1日過ごしましたがどこにでもいる中国人を3人程度しか見てません。)人種で止める人決めてんのかよと思いましたが、まあそんなもんなんでしょう。にしても入国審査すらさせてくれないのかよということにイライラしました。
おっさん(以下、お)「パスポート見して」
俺「はい」
お「イスラエル初めて?」
俺「はい」
お「どれくらいいるの?」
俺「二ヶ月ですね」
お「なんで二ヶ月もおるの、何しに来たの?」
俺「インターンです。それでイスラエルの文化とスタートアップがどんなもんか勉強するために来ました。」
お「どこに住むの?」
俺「(GoogleMapでピンを打ってるところを見せて)ここです。」
お「大学では何勉強してるの?」
俺「コンピュータサイエンスです」
お「なるほどね、ほな頑張ってね!」
もーこれめっちゃ緊張しました。太ったおっさんつってもイカつい制服着てるし、何しろ抜き打ちってのが想定外。とりあえず第一ポイントを通過して入国審査場へ向かいます。
ここでまた拍子抜けしてのですが、入国審査場は質問二つぐらいで抜けられました。
入国審査場あんねんから圧倒的にこのおっさんシステム要らなくねとは思いましたが、ちゃんと調べて悪いことせずにちゃんと受け答えすれば普通に入れます。
ちなみにベングリオン空港自体は立派な柱が特徴的で清潔感あふれる素敵な空港でした。
以上でイスラエルまでの紀行記は終わります。
次回からはイスラエルのスタートアップについて書いていきます!
イスラエルへの渡航準備で気を付けたい3つのこと
今回は自分がイスラエルへ行く準備の際にぶち当たった問題について紹介します。これさえ気を付けていればそれほど問題なく渡航することが出来るかと思います。当の本人はまだ成田にてこの記事を書いていますが。笑
問題点としては三つあります。
① イスラエルのビザ
② ロシアのトランジットビザ
③ 帰りの航空券
① イスラエルのビザ
普通に観光するにはイスラエルはビザはいらないそうです。ですが、二か月間インターンするにあたってビザが必要かどうかが問題です。
答えはノーでした。日本国籍を保有しており以下の条件を満たせば無査証滞在が可能だそうです。
1)90日以内の滞在
2)一般、収入を伴わない商用、公用目的
3)パスポートの有効期限が入国時6カ月以上
詳しくはこちらへ➡
イスラエルビザ・大使館申請 |種類と取得方法 | 日本橋夢屋
今回これを満たしているので取得不要でした。
ただし、入国の際に働きにきたと言ってはいけないそうです。イスラエルの文化とか会社を勉強しに来たんだよーと言ってくださいとのことです。
もちろん、三か月以上の滞在や収入の伴う商用で行く方はビザが必要です。イスラエルの大使館は東京の千代田区にしかないので地方の方には少々面倒かもしれません。
② ロシアのトランジットビザ
イスラエルへはもちろんいくつかの航空会社が発着しています。
主には、Aeroflot(ロシア), Turkish Airline(トルコ), Swiss Airline(スイス), Delta(デルタ), Aitalia(イタリア)などなど。ですがほとんどが移動時間が30時間を超えるものであったり、かなり高額だったりと、金額と時間のバランスがいいものがAeroflot, Turkish Airline, Swiss Airlineの三社でした。(六万前後で20時間くらい)
ですが、トルコ・イスタンブールは今色々と危ないのでTurkish Airlineはなし。Swiss Airlineは朝の三時に到着するのでさすがにイスラエルの空港で寝泊まりするのはいやだったので、消去法的にモスクワ経由のAeroflotにすることにしました。
その時には全く知らなかったのですがロシアにはトランジットビザなるものが存在するらしく乗り換えするだけでビザを取らないといけないそうです。早速ロシア領事館(大阪)に電話したのですが、まずロシア語でぶわーっときてそのあと日本人に代わってもらい言われたのが、
ノーだそうです。
基本的に乗り換える便が同じ航空会社で同じターミナル内であればトランジットビザは不要だそうです。
例えば、トランジット時間が長く暇だからモスクワ観光しょうかという場合は必要みたいな感じだそう。けど、ターミナルが変わるとかだったら一応領事館に問い合わせる方がいいでしょう。
参考はこちら➡
ロシアのトランジットビザ取得についての情報|トランジットビザの申請には、航空会社等から発行される予約証明が必要です
ちなみにビザを取る前に航空券を買ってチケットを持って取得しに行きましょう。でないと無駄足になります。
③ 帰りの航空券
ほとんどの国が不法移民を防ぐためにビザなしで片道航空券のみでは入国させてくれません。というか行きの飛行機にすら乗せてもらえないこともあります。
イスラエルも例には漏れないようで、僕は今回帰る日程をちゃんと決めていなかったので取らんで行こうと思いましたがあまりよろしくないようです。(後日取りました。)
以上が僕個人的に思うイスラエルへの渡航準備で気を付けたい3つのことです。
大抵こういうのは取り越し苦労に終わることが多いですが、次行かれる方は参考にしてみてください。
次回は世界一セキュリティーの厳しいらしいベングリオン国際空港の入国審査になるかと思います!
正直、入国が一番緊張してる。。
イスラエル・テルアビブでのインターン行ってまいります。
明けましておめでとうございます。
昨年はお読みいただきありがとうございます。一年前の今頃スタートアップ、VCやらの単語すら知らなかった自分にアドバイス等していただいた方には本当に感謝しております。
2016年は僕自身がSlushをしたり、VCのインターンをしていわゆるスタートアップをサポートする側で身を置いていたこともあり、本ブログでの記事も更新頻度は少ないながらもそちら側からの視点で海外のスタートアップをまとめさせていただきました。
ですが、2017年はもっとスタートアップする側を知りたいということで冬休みが始まってからずっとインターン探しており、イスラエルに行きたいと言っててたら本当に叶ってしまいました。そして1/15よりイスラエルはテルアビブのスタートアップにてインターンすることになりました。
なので、本年の目標はイスラエルスタートアップのインサイダーになり、自身のエンジニアとしてのスキルを上げます。2017年が終わる頃にはイスラエルの大学生といえばあいつだよなという存在になります。(2016年は色んなことをかじり倒しすぎたので、今年はこれに集中しようと思います。)
つまり、本ブログでもイスラエルスタートアップ中心でいかせていただきます。会う人会う人それ大丈夫なん?とか行きたいけどハードルが高いと言われるので現地の生の情報がお届けできたらと思います。
本年もよろしくお願いします!
次号はイスラエルに行くまで手続きなどを書きたいと思います。
Slushのスピーカーさらっとまとめ(後編)
Slush
さて来週11/30, 12/1に迫ったSlush。トレーラーを見て少し雰囲気を先取りましょう。
かっこいいですね!筆者もイリノイのド田舎からオヘア空港へ向かう電車でこの記事を書いているのですがわくわくが止まりません。
ということで、今年のSlushのスピーカーまとめ後編では貧困問題、ビットコイン、ヘルスケア、AI、教育分野のスタートアップを見ていきましょう。
参照元:
https://www.crunchbase.com/#/home/index
(数値は2016/11/25現在)
Samasource
Speaker: Leila Janah (Founder & CEO)
2008年設立。合計$1.51Mの補助金を獲得。資金調達というよりは補助金を受けているようです。
Samasourceは独自のMicroworkモデルを通じてエンタープライズデジタルサービスを提供。
Leila Janah氏はAmerica's Moment: Creating Opportunity in the Connected Ageの共著者であり、Samesourceの他にLXMIのfounder。二社ともにFast Companyの近年最も革新的な企業リストに名前が挙がっており、世界の貧困を終わらせるための共通の社会的使命を共有しています。
Blockchain
Speaker: Nicolas Cary (Co-founder)
2011年設立。シリーズAの1ラウンドで$30Mの資金調達。
Blockchainはbitcoinを安全、簡単に世界中で使用できるウェブベースのBtoB, BtoCのbitcoinプラットフォーム。本社はルクセンブルグにある。
Nicolas Cary氏はシリアル起業家でまた過去10年間にスタートアップを育てる前に、インドの農村で英語を教え、貧困削減アセスメントを実施していたという経歴の持ち主。(他の共同創業者のPeter SmithとBen Reevesの経歴もおもしろいです。)彼はPipelineDealsの創業パートナーであり、製品開発と管理に専念していました。 2013年には、Blockchainを共同設立しました。彼はまた、共同設立した若手のアクセラレータであるYBUSA.orgの会長を務めています。
HeathLoop
Speaker: Hordan Shlain (Founder)
2009年設立。3ラウンドで4社から$15.39Mの資金調達。
HealthLoopは回復期間中の患者をモニタリングし通信することを可能にするSaaS(Software as a Servie)ベースの医療プラットフォーム。
Hordan Shlain氏は医師、起業家、医療システム設計者、作家という多彩な経歴の持ち主。
Iris AI
Speaker: Anita Scholl Brede (Co-founder & CEO) & Maria Ritola (Co-founder)
2015年設立。エンジェル投資家より1ラウンドで$421.64k資金調達。
Irisは、AI Science Assistantで、公開された研究で新しい機会を模索する際に、研究開発の生産性を向上させる。
Anita Scholl Brede氏は過去10年間、シリコンバレーでeラーニングツールを開発し、赤ちゃんのための演劇を行い、熱交換器のネットワーク最適化を通じてプロセス産業のエネルギー消費を削減し、30人の(主に中年男性の)エンジニアに彼らの同僚の前でABBAに踊り、ケニアでの太陽光発電事業の創出を促進し、いくつかの新興企業の中心にあり、起業家会議を組織し、採用業界を混乱させるようにしてきた。とプロフィールにはなかなかファンキーなことが書かれてあり、どんな話をしてくれるのか楽しみです。
Lightneer
Speaker: Lauri Järvilehto (Co-founder & CEO)
2015年設立。3ラウンドで$4.04Mの資金調達。
Lightneerは次世代の学習ゲームを創造するための教育系オンラインスタジオ。
Lauri Järvilehto氏は世界中の人々に質の高い学習をもたらし、フィンランドの教育の包括性をグローバルに拡大することを目指している。先日Facebookでもバズっていたフィンランド教育の動画。フィンランドで行うからには教育は外せないテーマかと思います。
おまけ
Slushにスピーカーとして来られるのは起業家だけではありません。その一例を紹介します。
Pekka Himanen (哲学者)
Pekka Himanenは情報化時代における世界的に有名な哲学者の一人であり、著書の"The Hacker Ethic and the Spirit of the Information Age"はアメリカからアジアまで20以上の言語に翻訳されている。
先日のアメリカ大統領選挙において、ほとんどのシリコンバレー関係者はクリントサイドにいたが、唯一終始トランプサイドに立っていおり先見の明のあるPeter Thielも哲学でのバチェラーを持っています。今後、哲学とテクノロジーがどのように関わっていくのか楽しみですね。
Slushのスピーカーまとめいかがでしたでしょうか。なんとなくSlushの雰囲気をつかんでいただけたら幸いです。
フィンランドにお越しになる方は現地にてお会いしましょう!
Slushのスピーカーさらっとまとめ(前編)
Slushとは
Slushとはフィンランドはヘルシンキで毎年二日間に渡り開催されるヨーロッパ最大のスタートアップイベント。次世代のスタートアップファウンダーとなりうる人たちをインスパイアし、スタートアップエコシステムを築き上げる。そのためスタッフが学生ボランティアで構成されていたり、音楽フェスを思わせるクールな雰囲気が特徴。ちなみに今年はSlush Musicという音楽産業の成長をテックインフルエンサーと共に促す音楽フェスを本当にやってしまうそうだ!2015年度は約16,000名の参加者そして1686社のスタートアップ、777もの投資家が参加した。2016年度はグローバル展開が進み、東京でのSlush Asis(来年度はSlush Tokyoが3/29, 30に開催される)、Slush Shanghai、Slush Singaporeが開催された。
今年度は11/30~12/1にthe Exhibition and Convention Center of Helsinki (Messukeskus)にて開催される。今回注目のスピーカーはSteve Jurvetson (Partner, DFJ)、Joel Spolsky (Co-founder & CEO, Stack Overflow)やNiklas Zennström(Co-founder, Skype & Atomico)など多数。もちろん地元勢のIlkka Paananen (Co-founder & CEO, Supercell)やLinda Liukas (「ルビィのぼうけん こんにちは!プログラミング」の著者)日本からはWantedly, Incの仲尭子さんとgumi Incの国光宏尚さんが登壇される予定だ。
ということで、今回はVC基準ではなく、今年のSlushでのスピーカーのスタートアップの中からそれぞれの分野で注目の12社についてさらっとまとめます。
前編では音楽、クラウドファンディング、AR、IoT、デザイン、宇宙事業のスタートアップを紹介します。
参照元:
https://www.crunchbase.com/#/home/index
(数値は2016/11/23現在)
Spotify
Speaker: Daniel Ek (Founder)
2006年設立。8ラウンドにて合計$1.56Bの資金調達。
音楽ストリーミングサービス。無料でも広告が曲間に入るのみで制限なく音楽を楽しむことが出来る。
今月よりに日本でもサービスを本格ローンチするSpotify。アメリカ在住の筆者自身、大学の友達で使用していない人はほとんど見かけない(iTunesで音楽を聴いている人はいるのか?)というくらい今波に乗っているサービス。一見、アメリカのスタートアップと思われがちだが、実はスウェーデン発。スウェーデンは多くのアーティストやプロデューサーを生み出している国で納得できる。Slush Musicの方でもDirectorのEva Laegdsgaard Madsen氏も登壇するので今回のキーカンパニーであることは間違いないだろう。
Indiegogo
https://www.indiegogo.com/#/picks_for_you
Speaker: Danae Ringelmann
2008年設立。5社から5度の資金調達。
世界で初めてのクラウドファンディングプラットフォーム。ミッションは資金に関わらず起業家精神をすべての人が持てるようにすること。
昨今日本でもFacebook上でのCampfireなどのシェアもよく見るようになってきたクラウドファンディング。世界初のプラットフォームはどのように生まれたのか、またTop 50 Women Innovators in Technologyにも選ばれたスピーカーのプレゼンは一見の価値があるだろう。
blippar
Speaker: Amberish Mitra
2011年設立。$99M調達。
ビジュアルサーチブラウザーを牽引し、いま最も急成長中のARスタートアップのひとつ。
2016年はVR元年出会ったと同時に、Pokemon Go旋風が巻き起こりARの存在を印象付ける年でもあった。スピーカーのAmberish Mitraはインド出身でARとコンピュータビジョンのパイオニアであり、彼の指揮の下、blipparは250名以上の従業員を擁する会社でもある。
SIGFOX
Speaker: Ludovic Le Moan
2009年設立。合計調達金額は$309.7M。もっとも最近の資金調達はシリーズEで$160.14M。
SIGFOXはIoT専用の相互通信プロバイダーを製作するリーディングカンパニー。
スピーカーの Ludovic Le Moan氏はAnyware TechnologiesのCo-founderでもありIoTにおけるシリアル起業家。同社を売却後、SIGFOXではヨーロッパ、アメリカ、アジアの投資家から計$150Mもの資金を調達することに成功している。
IDEO
Speaker: Shoshana Berger
1978設立。7社から9度の資金調達。
公的私的機関向けのデザインベースでのソリューションを提供するグローバルデザインコンサルティングファーム。
IDEO、1978年に設立されているにもかかわらず、昨年シードラウンドで$1.25Mの資金調達をしている老舗デザインファーム。最近何かと話題にのぼるデザイン、スピーカのShoshana Berger氏はWIRED誌の編集者やDIY雑誌のReadyMade誌などを経て現在IDEOの編集ディレクター。
Moon Express, Inc
Speaker: Naveen Jain
2010年設立。4ラウンドで$33Mの資金調達。
Moon Expressは低コストでの新しいロボット操作による自動宇宙船を開発している。対象ミッションは月、小惑星、火星を含む地球軌道を越えた任務。
Naveen Jain氏はイノベーションを通じて世界が直面する問題を解決するシリアル起業家であると同時に慈善家。また、他にBlueDot、Intelius、Talent Wise、InfoSpaceの創業者。
後編につづく。